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日本は大企業が(生活インフラ系では)恐ろしく強力なのだという大前提
アメリカでは「ジュースの販売」というのは、若い人の起業としては現実的なものの一つだからです。例えば、屋台をキレイに飾って「手作りレモネード」とか「搾りたてのオレンジジュース」というような看板を立てて観光地なりショッピングモールで展開するというのは、今でも可能なように思われます。その場合に、量産品の缶入りやチルドの紙パック入りよりも高い単価をつけることも可能です。
アイスクリームなども同じで、今は大手資本に買収されて世界的なブランドになっている「ハーゲンダッツ」や「ベン&ジェリー」なども、最初は個人の小さなスタンドだったそうです。また世界展開をしているカフェの「スターバックス」や「タリーズ」も、元はと言えばシアトルの小さな個人営業の喫茶店でした。
こうした小さなビジネスを育てて、ビッグビジネスに拡大していくというのは、確かに日本の場合は難しいように思われます。例えばジュースの場合、日本では、100円とか110円の缶ジュースをコンビニもしくは自販機で買うというビジネスモデルが圧倒的なシェアを取ってしまっていて、「量産品よりやや高額な手作りを付加価値としたローカルブランド」が入る余地は少なくなっています。その理由は恐らく複雑な要素が絡み合っているのでしょう。日本が遅れているのではないように思います。日本社会は進んでいるのです。
例えば、ジュースの場合は、昔は駅の売店やスーパーの入口のコーナーなど気軽な場所で、ジューサーで絞った「生ジュース」を販売していたように思うのですが、今はこうした業態は高級な「デパ地下」あたりに生息しているだけのようです。こうした零細な「生ジュース」のビジネスは「食の安全」という見地からの規制強化や、消費者の厳しい目にさらされて衰退してしまったのだと思います。この点に関しては、規制緩和をしないから起業家が出ないという理屈にはなるのですが、だからと言って安全面の規制緩和を支持する世論はあまりないように思います。
それから、長引くデフレの中で、同じように冷たくておいしいのであれば、安価な大量生産品に人々が走るのは当然であって、その中で「手作り」とか「搾りたて」を付加価値として単価を高めにしたビジネスは、簡単には立ち上げられないのだと思います。また、購買のポイントとして、忙しい都会生活の中では「専門のジュース屋さん」に行くような余裕はなく、コンビニと自販機という販路が圧倒的に確立された状
況はなかなか突破できないかもしれません。また携帯の中にある電子マネーなどに慣れて小銭をイヤがるような人は、ますます自販機とコンビニに集まるということもあるでしょう。個人が起業して屋台でスタートした「ジュース屋さん」の場合は、そんなインフラはなかなか導入できないでしょう。
牛丼チェーンや価格破壊型のファミレスが流行して、その代わりに個人営業の蕎麦屋さんや洋食店がどんどん淘汰されるのも同じような状況だと思います。勿論、こうした「大規模化、廉価化、自動化、標準化」がされることで、大企業が「個人の起業」を駆逐するという構造は、最初にはアメリカから発祥したものです。ですが、缶ジュース、コンビニ、自販機、牛丼屋などの異様な進化は、日本社会ならではのものだと思います。この辺りの大きな構造が「便利だが、デフレスパイラル文化の一翼を担っているのは間違いなく、人件費抑制とも絡んで閉塞感の一因になっている」のでは、そんな感想を持ちました。(JMM 冷泉)
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勝間さんはだからこそ、情報ビジネス等で起業すべきだと言う主張のはずが、まんまとひろゆきに付き合わされたという感は否めない。もちろん情報ビジネスも美味しいところはすぐに大企業に持っていかれるし、すでに相当数の情報→通販サイトがあるのでその点を踏まえて議論を進めていって欲しかった・・・
いずれにせよあの番組は、裁判でいえば後半前整理手続きが行われていないものだったと思います。裁判のツモリだったなら片手落ちだし、今後も勝間さんが弁護士と裁判官を兼ねるというあの番組は構造的に問題があるという意見は変わらない。