29th
魅力と動機をつなげる
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(1)就職活動は数学の証明問題。
条件をごちゃごちゃ考えすぎ。表面や小さいところしか見てない。究極のところ、企業が見極めようとしているのは「こいつはこの企業でしっかり成果を出せるのか(モトがとれるのか)」の一点。就職活動は、「この企業で成果を出せます」という命題を、証明するプロセスである。
証明に必要なもの、定理のようなものとして機能するのが「動機」。
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■就職活動は、その会社での最初のお仕事。「試用期間」だと思う
「就職活動ですらがんばれないやつ」というのはアウトだ。就職活動というのは、最初のお仕事なのだから。(以前はその中に「良い学歴を取って来い」というのがあったが、今はそれだけは免除されている。)
志望動機を問われたときに、志望動機を答えられる人間なら、よほど間抜けな会社じゃない限りは問題ない。たいていの人は「志望動機」を問われて「会社の魅力」を答えている。魅力を答えるのは間違いではないのだが、それが自分の動機とつながっていない。「会社の魅力を自分の動機とつなげて話す」というのが就職活動という最初の仕事なのだ。それができることを会社の人に知らせなければいけない。
だから意識してほしいのは「動機」をこの上なく明確にすること。「自分はこういう状況で成果を発揮できるんだ」「御社は自分にそういう状況を提供してくれますか?」とそういう話。最終的には会社に合わせる必要はない。すでに自分の行動の源泉を理解し、自己の動機付けがコントロールできる人間なら、その基準に基づいて自分にとって魅力ある企業を探すことは簡単。
だが、多くの大学生にとって、自分の動機=「努力してまでほしいと思うもの」「そのためになら努力できるもの」は見えていない。就職活動ではこの「動機」が見えない人は、よほど「ほどよい能力」の人でない限り採用しない。長年人事やってりゃ、優秀でも周りと協調性ない人は価値がないことを知っている。(組織のマネジメント手法に適さない人物は、ただのコストになるから)。
だから、この動機を発掘する必要がある。
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動機発掘に関しては、私が就職活動中に学んだ最大の教訓は「魅力に感じたものの意味を5段階掘り下げることで、自分の動機の源泉が発掘できる」ということ。魅力を自分の動機に変換する、つまり「何となく好さそう」が「これぞ自分が求めていること」「絶対にこういう仕事がしたい」に変わったとき、自分の就活力は大幅にアップする。
といっても理屈は単純。魅力的に感じたキーフレーズの意味を掘り下げていけばいい。
あるいは「質問」を掘り下げていく。
たとえば・・・
▽「プロジェクト単位」での組織運営ことが魅力に感じた
→プロジェクトってそもそも何?どういうものがプロジェクトだと自分は考えている?
→なぜプロジェクトで仕事をすることが魅力的?他と比べて何が大事?
→<例>事業部制などより独立性をもって仕事ができると思ったから
→「独立性が高い」のが自分の好みなのか?
なぜ独立性が高い仕事が好みなのか?自分の動機はどこにある?何が苦手?
→それは、自分が高いパフォーマンスがあげられた状況と一致するか?
→たとえば過去こんな取り組みをしたことがある。
そこではいつもより頑張れた。こういう工夫をして成果を出せた。
などなど。それぞれの段階でYes、Noを問い。
Noになるようなら最初からやり直す。
▽インターンをしないと不利ですか?資格がないと不利ですか?
→インターンをしたくないのか?資格の勝負がしたいのか?
→インターンを重視する企業に行きたいのか?資格不問の組織にいたいのか?
→インターンを重視する企業はどういうところか?
→その企業の雰囲気は自分に合うのか?
要素としてはどの就職活動でも言われていることだが、
パーツパーツで理解している人が多いため、
考え方の順序が整理できていない人が多い。
採用側としては、就職ストーリのような形で、
個々人が「動機」を発掘していくイメージを手助けしなければいけない。
どちらにせよ、動機を明確にできない人は、採用できないのだから。
ぶっちゃけ、東大生が就職活動に強いのは学歴のせいもあるだろうが、
それ以上に「全体の流れ」を理解するのが上手い人が多いからだと思う。
主張をしたら、その論証まで行うという習慣を持っている人が多いから。
そういう意味で、数学や論文はすごく役に立つと思う。
私はどっちもまじめにやらなかったから、就職活動めちゃくちゃ苦労したけど。
ストーリを考えて、自分の体験と照らし合わせないと。
求めるものの形が明確になっていないと、採用する側が困るのだ。
というか、誰でもいい状態でない限り、採用しない。